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夜勤がつらいと訴える看護師は多く、夜勤が離職率を押し上げる原因となっている病院も見受けられます。一般的に、大規模な医療機関で正職員として勤務するには、夜勤をするのが必須条件だと考えがちです。しかし、中には夜勤の必要性がない診療科もあります。
その一例として、透析室が挙げられます。人工透析を行っている診療科では、正社員としての勤務でも夜勤を回避するのが可能です。総合病院の透析室では、午前と午後の透析に加えて夜間の透析を実施しているところもあります。しかし、夜間の透析を行っている病院でも、夜の10時頃で終了する診療体制をとっているケースが多いです。そのため、深夜勤務をこなさなければならない看護師の一般的な夜勤とは、性質が大きく異なります。また、クリニックなどの小規模な医療機関の透析室の場合は、夜間の透析が無いのが一般的です。そのため、正職員として働いていても、夜勤に伴う負担がなくなるのが利点といえます。
人工透析を行う医療機関では、透析の準備や実施に加えて透析を受けている患者のバイタルを確認したり、医療機器のデータをモニタリングして健康状態を常時観察することが看護師の主な仕事内容です。人工透析を受ける患者は、定期的に長い時間を治療に費やさなければなりません。腎臓の機能の不具合は先天的な要因も多いですが、生活習慣が原因となり腎臓の機能に支障をきたしているケースもあります。そのようなことから、看護師が行う健康指導も、重要な治療の一環とされているのです。